加齢臭の原因|ビジネスマンが押さえたい3つのポイント
加齢臭は自分では気づかないうちに周りに迷惑をかけてしまう臭いの一つ。
臭いって、基本的には自分では気づかないもの。
ましてや加齢臭は汗をかいていない時にも臭いますから、どうしてもケアを忘れがちに。
でも、加齢臭が弊害になって、気づかないうちにビジネスパートナーとの関係が悪くなっている・・・なんてことになるのは嫌ですよね。
仕事のためにも、まずは、加齢臭の原因をしっかりと認識しておきましょう。
加齢臭の原因物質は、皮脂が酸化したノネナール
人間の皮膚は、自らを保護するために皮脂を分泌しています。
皮脂は汗とは違って、寒暖に関係なく分泌されます。
分かりやすいのは、小鼻の横を触った時に指につく、あのテカテカした脂(あぶら)。
他にも額や耳裏、あとスマホを使ったあとに画面に頬の脂がついていることなんてないでしょうか?
皮脂が空気中の酸素に触れて酸化すると、「ノネナール」という加齢臭の原因物質になります。
ただ、この「酸化」の程度は年齢によって大きく違うようです。
一般に若いうちは、酸化を抑える働きが強く、皮脂を分泌しても、酸化によってノネナールはできません。
ところが40代になると(女性の場合は閉経前後)、皮脂の酸化を抑える働きがどんどん弱くなってしまい、ノネナールが発生しやすくなるのです。
そのため、加齢臭は「若者からではなく、主に40代以降に発生する」ことになります。
ビジネスマンにとって、何が加齢臭の原因になるのか?
では、このように「皮脂が酸化する」原因は何でしょうか。
この記事では、ビジネスマンの日常を想定しながら、どんな行動が、もしくはどんな行動をしないことが、加齢臭の原因となるのか?を解説したいと思います。
繰り返しになりますが、加齢臭の原因物質は、皮脂が酸化することで発生するノネナール。
そのため
- 皮脂を分泌させやすい原因
- 皮脂を除去できていない原因
- 皮脂が酸化されやすくなる原因
の3つに分けて、加齢臭の原因について掘り下げていきたいと思います。
皮脂を分泌しやすいことが加齢臭の原因に
洗いすぎと乾燥が加齢臭の原因に
まずは、皮脂が分泌しやすくなる原因について説明したいと思います。
皮膚は、肌が乾燥したり、肌に強い刺激を与えると皮脂を大量に分泌します。
そのため、乾燥肌の人が肌の乾燥を放置したり、体を洗うときにタオルで強く擦ったりすることが加齢臭の原因になりえます。
忙しいビジネスマンでも、体を洗うときは、急がないで優しく丁寧にが基本。
また、入浴後は、肌にローションなどを塗って保湿をしましょう。
食生活が加齢臭の原因に
また、食生活も皮脂の分泌に大きな影響を及ぼします。
特にビジネスマンが気をつけたいのは、脂っこい料理を食べすぎてしまうこと。
接待などで外食や飲酒の機会が多い人は、食事の内容に気をつけてください。
脂っこい料理は、皮脂の分泌量を増やして加齢臭の原因を作ってしまいます。
次の記事では、加齢臭の原因と食事の関係について、管理栄養士の岡田明子さんが説明して下さっています。
分泌した皮脂を十分に落としていないことが加齢臭の原因に
人間である以上皮脂が分泌するのは仕方がないとしても、大切なのは、それを放置しないこと。
皮脂そのものには臭いがないので、酸化する前に皮脂を落としていれば、加齢臭はしないはずです。
では、皮脂を落としきれない原因はなんでしょうか?
入浴のタイミングが前日の夜だと、翌日の加齢臭の原因に
まず考えられるのは、入浴のタイミングです。
どんなに体を丁寧に洗っても、時間が経てば皮脂は分泌されます。
夜シャワーを浴びて、翌朝を迎えた場合、皮脂の分泌量が多い人であれば、起床時にはすでに加齢臭がしているケースもあります。
また、そうでなくても、一般的には、入浴後12時間で加齢臭が発生すると言われていますから、帰宅して夜11時くらいにシャワーを浴びたとして、せいぜい、その効力は翌日のお昼までですね。
でも、仕事前に少しだけ早く起きて、朝シャワーを浴びる時間を取れれば、夕方までは加齢臭のケアができそうです。
顔と耳裏のケアができていない
臭いのケアというと、どうしても「体を洗う」「デオドラントスプレーをする」といった所に目が行ってしまいます。
でも、加齢臭の場合、顔と耳裏のケアを忘れずにすることが大切。
顔も耳裏も、実は皮脂の分泌がとても多いのに、しっかりと洗っていなかったりしませんか?
「耳裏なんて洗っていない!」というビジネスマンも多いのではないでしょうか。
まず、顔は保湿成分のある洗顔フォームで優しく、丁寧に洗ってください。
刺激の強い石鹸でゴシゴシやってしまうと、かえって皮脂の分泌を促し加齢臭の原因になります。
加齢臭の強い人は、洗顔後は、ローションや乳液で保湿することも大切です。
また、耳裏を忘れずに洗うことも大切。
最近は耳裏専用の消臭クリームも出ているので、そういったものを活用するのもアリですね。
枕やシーツ、衣類に皮脂が染み込んでしまっている
スーツやシャツ、寝具などから加齢臭がしている・・・妻が旦那の加齢臭に最初に気づくのは、そういったタイミングが多いようですね。
衣類の繊維の奥に皮脂が入り込んでしまっていると、そこで皮脂が酸化して加齢臭を発してしまうこともあります。
特に部屋が加齢臭クサイと感じた時には要注意。
枕とシーツをクリーニングに出す必要があるかもしれません。
部屋が加齢臭くさいのはなぜ?加齢臭の原因は枕カバーやシーツかも
皮脂が酸化しやすいと加齢臭の原因に
男性なら40代、女性なら閉経近くになると抗酸化力が落ちてくると言われています。
そのため、皮脂が酸化しやすくなるのですが・・・実は年齢と関係なく、皮脂が酸化しやすい要因を作ってしまっている人もいるのです。
皮脂を酸化させる原因の一つが「活性酸素」と呼ばれる物質。
「活性酸素」は本来、体に入ってきた最近と戦うために作られるものなのですが、体がストレスを受けることによって、過剰な活性酸素が発生します。
すると、使われることのない活性酸素は、体内の各所を攻撃して酸化させてしまうのです。
皮脂の酸化もその一つ。
そのため活性酸素を発生させるような、ストレスを体に与えてしまうことが、加齢臭の原因の一つになっているのです。
ビジネスマンは、日々精神的なストレスや、不規則な生活による体へのストレスを抱えている人が多いです。
また、喫煙は、活性酸素そのものを体内に吸入することになりますので、加齢臭を発生させる要因の一つになります。
老人臭と加齢臭の原因は同じ?
最後に、いわゆる「老人臭」の原因について触れておきたいと思います。
介護をしている人は、高齢者の独特なニオイに悩まされたことがあるかもしれませんね。
この高齢者の体臭を「老人臭」と呼ぶことがありますが、実は、厳密な意味で「老人臭」という言葉の定義はありません。
そのため、そのニオイの原因も定義付けはできないのが事実です。
ただし、介護をしている人にとっては、「老人臭」を何とかしたいと思っている人も多いでしょうし、ニオイが人間関係を遠ざけてしまっているケースもあると思います。
次の記事では、老人の原因として考えられることと、そのケアについて書いています。
よかったら、参考にしてくださいね。