夏だけではなく、なんだか年中枕の臭いや体臭が気になる方はもしかして「加齢臭?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
加齢臭対策には、こまめに汗をふきとったり清潔にすることはもちろんですが、食生活を見直すことも大切です。
監修:一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)
代表理事 岡田明子
全国500名の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康事業のコンサルティング、セールスサポート、講演、研修、執筆などの健康事業の企業サポートとヘルスケア分野で活躍できる人材育成を行っている。
HP:http://ns-labo.jp/
ブログ:http://ameblo.jp/dietician-aki/
加齢臭対策のための食事のポイントは、抗酸化!
加齢臭のもととなる「ノネナール」は過酸化脂質と脂肪酸が結び付くことで発生します。
過酸化脂質は体内に「活性酸素」が増えることで増加する傾向にあるため、「抗酸化作用のある食事」を摂ることが加齢臭予防になってきます。
ビタミンA、C、E
ビタミンA、C、Eは、抗酸化のあるビタミンで、チームで働いています。
ビタミンCが酸化されたビタミンEを還元して再び働けるようにし、ビタミンEがビタミンAの酸化を防ぐといった相互作用があるので一緒に摂り入れた方がより効果的に働いてくれます。
- ビタミンAを多く含む食材
うなぎの蒲焼、レバー、人参、モロヘイヤ、かぼちゃ、ほうれん草、豆苗、春菊など - ビタミンCを多く含む食材
赤ピーマン、黄ピーマン、ブロッコリー、カリフラワー、ゴーヤ、じゃが芋、キウイフルーツ、いちご、オレンジ、レモンなど - ビタミンEを多く含む食材
うなぎの蒲焼、トラウトサーモン、モロヘイヤ、かぼちゃ、赤ピーマンなど
3つのビタミンを一緒に摂り入れるコツは、
色の濃い野菜を毎食意識することです。色の濃い野菜は加熱しないと食べられないものが多いので、野菜スープや温野菜、お浸しにして摂り入れていきましょう。
フィトケミカル(ファイトケミカル)
フィトケミカル(ファイトケミカル)とは、植物が作り出す機能性成分のことです。
植物が、紫外線や害虫などから身を守るために作り出している強力な作用を持つ成分で、現在わかっているだけでもおよそ5千種類もあるといわれています。
野菜や果物の色、香り、渋味、苦味などに含まれているので、色の濃いものや、香りや苦味の強いものを意識して摂るとよいでしょう。
- 渋味、苦味、辛味成分
- カテキン類
緑茶、紅茶、赤ワインなど - フラボノイド類
玉ねぎ、大豆など - アントシアニン類
ブルーベリー、黒米、紫キャベツなど
- カテキン類
- 植物の香り成分
- アリシン
にんにくなど - シトラール
レモン、オレンジなど - カルノソール
ハーブ類
- アリシン
- 色素成分
- リコピン
トマト、いちごなど - アスタキサンチン
鮭、えび、かになど - ルテイン
ほうれん草、ブロッコリーなど
- リコピン
加齢臭対策のために、控えたい食事
脂質の多い食事は、皮脂の分泌が過剰になったり、皮脂腺を詰まらせる原因にもなります。
揚げ物や脂身の多い肉の摂取は控え、肉を摂取するときは脂身の少ない部位(鶏ササミ肉、鶏むね肉、ヒレ肉など)を選ぶようにしましょう。
また肉だけではなく魚を摂り入れる習慣をつけていきましょう。
基本は、洋食よりも脂肪の少ない和食がおすすめです。
主食、主菜、副菜をそろえた「バランスのよい食事」をベースにして、食からの加齢臭対策をしていきましょう。